「カレーライスの謎」(著 水野仁輔)を読みました。


カレーライスの謎
 
 
 
東京カリ~番長の水野仁輔さんの書いたカレー本「カレーライスの謎」を読みました。
 
この本は「カレーライスの謎 -なぜ日本中の食卓が虜になったのか-」というようにサブタイトルが付いていて、日本とカレーの関係について書かれています。
 
サブタイトルを見て、ふと思い出すのは「美味しんぼ」のカレー勝負の話。美味しんぼの第24巻でカレー勝負が繰り広げられていて、この中で「カレーとは何か」について描かれている。
 
「美味しんぼ『激戦!カレーバトル編』『熱闘!カレー大戦争編』」
  ↑は第12巻・第24巻・第34巻のカレーに関するストーリーをまとめた本です。
 
この第24巻にあたる話は、海原雄山がカレー店の主人に対して「カレーとはなにか」というキツイ質問を浴びせるところから始まります。しかし、海原雄山だからこそのツン(※この話にデレはない)なのですが、この質問は厳しい質問ながらも、あなたは「カレー」というものを本当に理解していますか?という点において、非常に重要な質問であり、私がこの美味しんぼの話を読んだときは、海原雄山のこの言葉が私の心にもグサリと刺さっていました。第24巻の話では「カレーとはなにか」についてがしっかりと描かれていて、私のカレーを見る目を変える1つのきっかけとなっています。
 
 
さて、話を元に戻します。
 
この「カレーライスの謎」では、その「美味しんぼ」で語られていることと同様の内容を含んではいますが、「美味しんぼ」の内容から、さらに広く深く「カレーとはなにか」ということが語られていて、私としては「美味しんぼ」の続編のような流れとして読むことができました。
 
ざっとまとめると、以下のような項目に分かれます。
(※本の目次の写しではなく、私が読んだ記憶です。)
 
  ☆「カレーが日本へ伝わっていくまでの歴史」
  ☆「日本でカレー・カレーライスというものが日本食として広まっていくまでの歴史」
  ☆「カレーを扱う食品メーカーの努力とその歴史」
  ☆「カレールゥとはなにか」
 
この本も私のカレーに対する視点を広げる1冊となりました。
 
 
以下、いくつかの点を引用するとともに私の感想を述べてみたいと思います。
 
 

「二大国民食・カレーとラーメン」の項目から文章を引用
☆カレーとラーメンの違いをひと言でいってしまえば、「カレーは家で食べる料理」、「ラーメンは外で食べる料理」なのである。
☆(カレー店は、)ラーメン店の4分の1にも満たない店舗数なのである。
☆ラーメンは職人の作る味を求める世界だからか、本格的なラーメンを家で作ろうなんて考える人は滅多にいない。
☆その点では圧倒的にカレーに分がある。カレーは家で作られ、食べられて親しまれてきた料理なのである。

 
私はカレーとラーメンを比べる話になるとき、「ラーメン食べ歩き」派が世間的に多いことに、少々残念な気持ちを感じてしまいます。もちろんラーメンは大好きですが、個人的にはやはりカレーのほうがもっと大好きです。なので、多くの人にカレー店の食べ歩きをしてほしいなぁ、いろいろなカレーを知って欲しいなぁと思ってしまいます。だから、秋葉原カレー日和というサイトを作ったのです。
 
ただ上記の引用にもあるように、確かにカレーは家庭料理でもあり、ラーメンって家で食べることはあるけど、「家庭の味」として語られることはないなぁ、と感じました。
 
余談ですがこの部分を読んで、家の中でお母さんがラーメン屋の主人みたいに大きく振りかぶって「麺の湯切り」をしているのを想像して、それはないな、と思ってしまいました。
また、キャンプなどに行った時の定番としても、カレーライスがあります。これをラーメンに置き換えると、やはり、キャンプ場でみんなで麺の湯切りをするのは無いなと思ってしまいますね。
(ここは冗談として受け取ってください。)
 
 

カレーは思い出を残す料理である。日本人にとって、100人いたら100種類のカレーがある。それがたとえ、すべて同じ味のカレーであっても、である。日本のカレー文化を引っ張ってきたのは、もしかしたら消費者ひとりひとりの体験に基づいた思い出だったのかもしれない。

 
思わず目頭が熱くなってしまいました。
そして、上記の文章がすべてを物語っていて、感想の言い様がないくらいです。
 
カレーにしてもラーメンにしてもその他の食べ物にしても、人それぞれの食に関する思い出があり、それが食文化を支えているのだなぁ、と思いました。
 
生きることとは、食べることと見つけたり。
 
これからも、おいしいカレーを楽しく食べていきたいと思います。
 
 

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